摩訶不思議なアートの世界

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アートの世界はアートのように複雑な世界だ。
 

 
現在のアート市場は約8兆円弱の産業になっている
リーマンショック等の出来事が起こり、アート産業も
乱降下を見せたが、それでも全体的な流れを見ると
確実に成長している産業だと言える。
 
 
価格価値基準が無い極めて特殊な世界がアート業界だ。
 
 
なんだかよくわからない作品にとてつもない価格が付いた瞬間に、
そのよくわからないままの作品が瞬く間にブランドとして確立される世界。
 
 
でもそんな、よくわからない中にある何かが、
人の心を掴むからこそ、産業は成り立っているのだと思う。
 
 
そして、そのよくわからない何かというものは、
万人の心は決して掴むものではないから面白い
 
1000人中、999人が興味を持たなくても、
その中のたった一人のコレクターが1億円でコレクションをした
瞬間にアート業界ではメディアがこぞって発信を始める。
 
 
興味のない999人の上に【売買が成立した1人の結果】が成り立ち、
その瞬間に作品はブランドになり
希少価値のある作品として世に発信をされる訳だ。
 
 
誰が見ても、「なんでこの作品にこんな価格が付くのだろうか?」という、
疑問や謎の多さが作品の価値をさらに高めていく。摩訶不思議なアートの世界。
非常に面白い事だと僕は解釈している。
 
その世界の中では【絵の上手さ】【絵のリアルさ】等はほとんど関係が無い。
 
作品そのものの【概念】がある日突然、定義づけをされ評価を受ける。
その時がいつになるかという事は誰にもわからない事。
 
 
だから僕は面白い世界に足を踏み入れた自分に
喜びを感じる事ができたんだ。まさに摩訶不思議なアドベンチャー。
 
他人の評価なんかどうでもよく、世界で唯一無二の存在になろう。
 
いつ評価をされるかわからないという言葉は、
未来に対しては不安材料になるのかもしれない。
 
 
けれども今世紀、これだけ世界が一瞬で繋がる時代の中を
歩いている僕達は、近代アートの時代では
とうてい不可能だったいくつもの可能性が、可能になる今を歩んでいる。
 
 
逆をいうと、可能性満ち溢れる世界を歩む事ができているのだ。
 
考えて見てほしい。もし、企業が何かの商品を開発し、
販売をしていてその商品の評価が悪かったら
ブランドにはなりえないし、売り上げも当然上がる事はなく、
商品価値は下がっていく。先ほどの999人の否定の上に
成り立つ理論は絶対的に成り立つわけがない。
 
 
よく他人からの評価を気にしている芸術家に出逢うが、
まったくもって気にする必要はないと僕は思っている。
逆に、人から認められない作品を創ればつくる程、
未来に認められる可能性が増えていく計算になる。
 
 
だから、他人から認めてもらう作品を創るよりも、
自分が表現したくてしょうがなくなるほどの何か内から
あふれ出て来る感情を、ありのままに制限なく
常識に捕らわれず、ぶつけた方がよっぽど良いはずだ
 
 
 
この感覚は、多分あたっていると思う。
もちろんアートの歴史や文脈などの知識は絶対に必要になるが
必要最低限の歴史の上に創造力を爆発させてのせる力。
 
 
目の前に見える芸術は確実に作家の哲学に吸収されている。
作家の哲学から生まれた芸術の答えには答えが無いからこそ
摩訶不思議の扉を開けるのではないだろうか?
 
 
~よくわからない中にある何か~それこそが
哲学に吸収された芸術の誕生を意味し、評価によって
成り立つ世界を作り上げていくのではないかと、僕は理解している。
 
 
だから、誰もやらなかったことをやってみる。
 
そして、誰もわからないような事をやってみる。
わかるのは、自分だけでいいのだ。
 
誰かがやったことをしても、オンリーワンになれるわけがない。
 
 
 
貴方だけの唯一無二の作品をこの世に
誕生させることができれば、あとは地球船の中にある
世界で一点物の宝物が誰かに発見されるその日を、
ワクワクしながら待てばよい。
 
その宝物といのが、自分がこの世に誕生をさせた作品の事である。
 
 
僕は石でアートを創っている。
作品の創作コンセプトは【宇宙からの贈り物】を
思考に入れ創作に没頭している。が・・・
 
正直、自分でも何を創作しているのかわからないし、
出来上がった時に何に見えるかわからない時もある。
あるのは哲学と、無心に動き始める自分の身体のみ。
 
 
今、自分がここにいるのかわからなくなる時もある。
自分の現在地がわからなくなることもある。
音も風も、何にもが聞こえなくなる。
生きてるのか死んでいるのかさえもわからなくなる時もある
もしかしたら、今はあの世でつくっているのか僕?みたいな感覚だ。
あの世という宇宙で創ってるのかもしれない?
 
地球の中に存在する大自然の恵みを使い、
砕き、宇宙と調和して無の中で誕生するので
自分でもよくわからないけど、
宇宙からの贈り物というキーワードが一番しっくり来ている。
 
 
今年に入って40作品くらいの石のアートが産声を上げた。
自分でも驚くペースで創作している事になる。
 
 
しかし、そのうちの35作品は、地球上で僕しか見たことが無い。
まだ、誰にも見せていない。
 
地球船の中に自分が創造した宝物を隠す (笑)
 
世界中の誰が、僕の作品を見つけコレクションをするか、
 
~宝探しゲーム~
 
そんな感覚をもって創作をしていると面白いかもしれないな。Ishitaro
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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