仲間の夢を叶える事が自分の夢

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「俺さ、新しい夢ができたんだよ。その夢はお前の夢を叶える事だ!」

 

 


25歳の時に頂いた一生忘れない言葉。
その言葉を聞いた時に、自然と目頭が熱くなった事をはっきりと覚えている。

相手は年上で、大和証券の偉い立場にいる先輩だった。初めて出会ったのは、会員制クラブの集まりのパーティだ。

紳士の雰囲気を醸し出している男性と初めて名刺交換をした時にインパクトのある言葉を言われた。

「私に10億を預けてくれたら、君の専属になってあげるよ 笑」

言ってる意味は全くわからなかったが、証券会社の中でも富裕層の担当をする部署に勤めていた方だった。

早速、僕はアポイントを取ろうとしたが、当然普通では会う事ができない。何度も電話をして、ある時、最寄り駅を聞く事ができた。そして会う為に何度も最寄り駅に足を運んだ。

【今日は、会えるかなぁ】

まるで恋い焦がれている乙女のように、僕はその男性に再び会える日に心を膨らませていた。その理由は、僕の夢を届けたかったのと、相手の夢を聞きたかったからだ。普段会えないような立場にいる人との出会い。僕の知らない世界を知っているその紳士に、興味津々だった。

何度も最寄り駅に足を運んで数ヶ月、紳士も、折れてくれたのかわからないけど、「君には参った。少しだけなら時間つくるから、そこの居酒屋で飲もう」という流れになった。

 

 

居酒屋で乾杯して、沢山未来を語った。ずっと頷きながら僕の夢を聞く紳士。一通り、夢を語り終えた後に、紳士は興奮した口調で、本人の夢を語り始めたんだ。お互いが夢をツマミに何時間も熱く語り合う。そこには、年齢や立場、経済力は関係なく、ただ、ひたすらに夢見る少年が熱く夢を語り合っていた。最高に楽しい時間だった。

その日から凄く仲良くなる事ができたお陰で、頻繁に飲む関係になった。紳士はお金のプロなので、お金についての考え方も沢山、学ばさせて頂いた。

 

そんなある日、僕は芸術人生で生きていく為に真剣にビジネスに挑戦する時が訪れたんだ。一人では限界があるビジネスの世界。僕は先輩にビジネスに対しての自分の覚悟を伝えに最寄り駅まで行った。

 

それから数日後、いきなりその先輩が僕のところに会いに来た。そして突然

 

「俺、休職してきたぞ。」

「え??そうなんですか?何かあったんですか?」

 

「お前、一人でビジネスやるなんて絶対無理だぞ、身体がもたない。しばらく休職すれば、時間沢山できるから、好きなだけ俺を使って早く結果を出せ」

 

最初は、言ってる意味がわからなかった。

駅裏の道路で、二人で立ち話

 

「え???」

「そ、そんな事で休職しちゃったら、先輩、会社まずいじゃないですか!!ダメですよ絶対! なんで休職なんてしちゃったんですか!!」

 

「馬鹿野郎、俺が決めたことにいちいち文句言うな!良いから頑張れよお前こそ!掴めよ!」

「ちょっと、先輩わけわからないよ、なんでいきなり?どうしたんですか?💦」

 

少し時間が経過した後、大きく息を吸った先輩が口を開いた

 

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「俺さ、新しい夢ができたんだよ。その夢はお前の夢を叶える事だ!」

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え。。??

え。。??

放心状態になったと同時に目頭が一気に熱くなった。僕の夢のせいで、これだけ偉い立場の人が休職しちゃったら事に、申し訳ない気持ちを感じた。

その瞬間初めて名刺交換をしてから、何度も何度も飲みながら熱い夢を語り合ってきた過去が映像で流れてきた。僕も泣く寸前だった。

心からありがたい。

絶対に夢、叶える事を誓った。

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先輩、マジでありがとう。

俺、必ず世界に行く!

お前、早くビックになった姿を俺に見せてな!

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今も最高のお付き合いをしている。

【仲間の夢を叶える事が自分の夢】

いつの日か、僕もそうなれるように
一生懸命になろう Ishitaro


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