石の芸術と国技大相撲で初の海外エキシビジョンが実現

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2015年の11月
 
 
僕は初めて、香港で念願の個展を
開催できる事に大きな喜びを感じていた。
 
応援してくれたプロデュース会社のおかげで、
大きな夢の一つが実現した。
 

 
ロンドンのART財団での経験と
香港で開催された湾仔ロータリークラブの
チャリティーガラパーティでの
ライブオークション落札からご縁が広がり
香港エキシビションの開催が、実現する時が訪れた。
 
 
大変ありがたい事に、
公益財団法人日本相撲協会が後援してくださり、
日本で最も大きな勢力を誇る相撲部屋、【伊勢ケ濱部屋】の
伊勢ケ濱親方※第63代横綱 旭富士と
平成生まれ初の大関 照ノ富士関も、香港まで来てくれる事になったのだ!
 
 
 
 
 
 
 
最初は小さな個展開催の予定だったのが、現地のメディア取材も決まり
初個展が盛大な開催になっていく流れに僕はビックリ仰天していた。
 
 
 
そしていよいよ、初個展【夢DREAM】が始まった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
皆、薬石に興味深々の反応。
 
 
メディカルストーン、ヒーリングストーン、エナジーストーン、パワーストーン
人によって呼び方は様々だったが、伊勢ケ濱親方がお客様の目の前で披露した
薬石を使ったオーリングテストには、海外の方もビックリ、会場には
アメイジング!!の声が連鎖する。
 
 
 
 
 
現地の子供達が集まって、お相撲さんと触れ合える国際交流の場が実現した。
これも長年描いてきたやりたいことの一つである。
 
 
 
 
現地の子供たちも親御さんも大喜びだった。
 
 
そして、一番子供が喜んだのは、伊勢ケ濱親方の
マジックショーだった!僕はマジックが大好きなので
親方のマジックレベルの高さに、子供と一緒になって感動して叫んでいた。
 
 
 
 
子供の鼻の下の伸び方で、凄さが伝わると思う。笑
 
 
 
そして平成初の大関、照ノ富士関が見せるビリヤードの実力。プロレベル。。驚
おすもうさんは本当に芸達者である。
 
 
 
 
 
夜になると、ぞろぞろと香港のVIPが集まってきて、カクテルパーティーが開催された。
お酒と食事を楽しみながらアートを鑑賞するというパーティだった。
 
 
 
 
 
ここでも、参加者の方が皆、石の存在に大きな興味をもっていた。
作品の前で両手をあてながら「アメイジング!」と言っている。
 
 
 
その光景は、とても怪しく見えてしまうほどだったが、海外の方々は石に対して
神聖なる産物という考えを持っているので、日本よりもずっと、石のパワーやエネルギー
を信じているような印象を受けると共に、この偉大な石達が必ず
海外で広がっていくという未来をイメージする事ができた。
 
 
 
そして
生まれて初めての記者会見を経験。
 
 
 
 
 
 
 
最終日は、会場を変え、チャリティパーティーが開催された。
 
 
 
 
 
長年の夢が実現した事に対しての大きな喜びと、
初経験の全てに感動することができたが、それと同時に
 
 
ART産業の現実を目の当たりにする事になった。
 
 
 
 
言葉では表現するのが難しいかもしれないが
 
 
 
理想だと思っていた世界のコアの部分に隠されていた真実、というものを見たような感じだった。
 
 
華やかに見える世界には
必ず裏側があると言われているように
 
 
世界のART産業に触れ裏側を見る事ができた。
 
 
 
芸術の世界にはプライマリーマーケットとセカンダリーマーケットというものが存在する。
 
 
 
芸術産業では日々、巨万の資金が動くと言われている。
 
 
 
バブル絶頂期と言われた時代すらも
現代のART産業の方がはるかに高い取引金額を誇っている
 
 
香港で開催されたエキシビションには
香港政府、財閥企業、実業家
そうそうたる方々が参加してくださったが
 
 
なんと、その9割の方々は
純粋なコレクターではなく、
ARTを投資として捉えている人達だったのだ。。泣
 
 
安い時に、未来有望な若手作家の作品をコレクションし平均で3年以内で売却をするらしい。
 
 
大きな作品ともなると飾るとかはしないで、そのまま倉庫に寝かせておき、
タイミングが来たら市場に出す。
 
 
 
貴方の作品を売って稼いだお金でさらに沢山の若手作家の作品をコレクションする事ができた。
ありがとう!!
 
。。。。。
 
 
こんなありがとうなんかで、芸術家が喜ぶわけが無い!と僕は思った。
 
 
 
 
僕は独立当初から山下清のように
なりたいという想いを持ち続けてきた。
 
 
幼少の頃から祖母の影響で、なんども
裸の大将を見て感化されたのがきっかけになっている。
 
 
自らが創造した作品を心の底から気に入ってくれた方が、
子供孫までと、僕の作品を引き継いでくれる。
 
 
 
そのために石の声を聴き、調和して
世界で唯一のものを創造し感動を届ける。
 
 
そして、その感動は時代を超えても所有者様に貢献したいという思いが強い
 
 
 
 
  
ART産業の現実を知った時に大きな衝撃とショックを受けた。
 
 
 
果たして、この世界は今現在の自分が掴みにいく世界なのだろうか?
 
 
 
香港エキシビション開催中の一週間、
様々な言葉が生まれ自分自身と葛藤を続けた。
 
 
もちろん全てが初めての事であり、
一生かけても経験できないような事を経験させてもらえた事に対しては、
純粋に喜ぶ事ができたが、コレクターに対しての僕の希望とは、
あまりにもかけ離れていた現実に驚いたのだ。
 
 
今の僕が、本当に求めている事はこの世に生んだ作品を、
投機目的】ではなく【純粋な愛情】を持ってコレクションしてくださる方とのご縁。
 
 
 
確かに、価値がついて世の中に自らの作品が出ていく事は嬉しい事かもしれない。
 
 
 
けれども、魂込めて創作した作品が海外の方々の投機目的だけで購入されるのは
正直芸術家として、心が苦しい。
 
 
 
目の当たりにした現実を知る事ができた中で
より一層、未来を歩んでいく階段をイメージする事ができた。
 
 
 
今、僕が本当にやるべき事。
 
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
1、一生懸命、石工として魂を込めて創作を続け
僕が歩んで来た人生や芸術に対する哲学に共感してくれる人を増やしていく事。
 
 
2、純粋に作品をコレクションしてくれる人の夢を背負ってから
世界の舞台に挑戦する事
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
 
この2点だと心から思えることができた。
 
 
 
香港のエキシビションを終えて帰国した後に
国内で開催されたチャリティパーティのオークションに作品を出品した。
 
 
 
 
 
 
 
その時に、日本のART界では
大変有名な芸術家にお会いしたが
 
 
マネージャーから是非、今度一緒にうちの先生と海外でコラボレーションをしてほしいと頼まれた時に、申し訳ない気持ちにはなった。
 
 
日本で様々な公募展に出展し年数を積み上げて素晴らしい賞を持っている先生ですら
海外には出ることができていない現実を知った。
 
 
 
この時に、新たな質問が自分自身に向かって投げかけられたのだ。
 
 
 
〜お前は何の為に石の芸術家をやっているのだ?お前が有名になると為か?〜と。
 
 
 
自分からの質問に真剣に向き合った。
 
 
有名になりたくないのか?と、問えばそうではない。
有名になればなるほど、作品は世界へと広がっていく。
 
 
しかし有名になる為だけに芸術家をやっているのか?
と問えばそれが目的で創作している訳ではない。
 
 
僕が世界に挑戦する1番の理由は
 
 
石のARTの事を好きになり、純粋な気持ちで
コレクションをして頂いた方へ
 
 
大きくなった姿を見せて恩返しをしたい。
 
 
そんな気持ちが最も強い僕の創作動機になっており
世界に挑戦する理由になっている
 
 
いつの日か立派なアーティストになって
本当の自由を手に入れた時は
 
 
過去にお世話になった人達全てに、
感謝の気持ちを作品で届けたいという気持ちもある。
 
 
 
僕は今、日々真剣に創作をしている。
ひたすら、石を砕いている。
 
 
 
 
 
まだ見ぬ未来のコレクター様の笑顔を考えると、本当に心が喜ぶ。
 
 
自分が創作した作品が、コレクター様の心の癒しに繋がり
未来の価値に貢献できたらこれほど嬉しい事はない。
 
 
石太郎
 

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