起業のアイデアを石の廃材から生み出した方法

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「起業する為のアイデアや他社と差別化を図る為の新規事業のアイデアが欲しい。」このような悩みにぶつかった経験はないだろうか?僕は数年間悩んだが、ある日をきっかけに石の廃材からアイデアを閃き起業する事ができた。

そして、~石のクズからお金を生み出したという結果~~から、多くの人に「どうやって、クズをお金に変えたのですか?アイデアはどこから生まれたんですか?」という質問を受けるようになった。それだけ、アイデアが閃かずに悩んでいる人が沢山いる事実を知った。

 

経験上一つだけ断言できる事がある。それは、起業をする為のアイデアは【誰でも閃くことができる】という事だ。では実際にどのようすれば、閃きは生まれるのだろうか?捨てられた石のゴミを芸術にし、起業するまでの経験を伝えたいと思う。

 

 

石工時代に現場で生まれたアイデア

 

 

起業のアイデアを生み出すきっかけになったのは20歳の時だ。僕は当時、石工の現場職人をしていた。石屋さんは毎日様々な現場をこなす。住宅工事から温泉工事、マンションやビル等世界中の石を商社から仕入れ、現場の床や壁に合わせて綺麗に石を加工して貼っていく。その熟練された石工の技術に僕は心が躍った。

 

捨てられる廃材に可能性を感じたきっかけ

 

 
毎日土嚢袋には【切りくず】がゴミとして溜まっていく。現場で出た切りくずはトラックに積んで会社の倉庫に置かれ、ある程度溜まると、2トントラック満載になるほどの石クズを積み込み、産業廃棄物処理場へと捨てに行く。
 
 
初めて産廃処理場に石クズを捨てにいった時はビックリした。クズを捨てるのに高いお金を払うからだ。当たり前ではあるが、見習いの僕にとっては衝撃的な出来事だった。
 
 
 

お金を払って捨てる無価値なゴミに着目

 
一生懸命現場で仕事をしても、ある程度溜まったクズを捨てに行く時はお金がかかる。処理代は職人が負担するシステムだ。せっかく汗水流して頑張って売り上げを出しても、溜まったゴミを捨てる度にお金が出ていってしまう。
 
 
「なんて効率が悪いんだ!」僕はクズを捨てに行く担当だったので、毎回産業廃棄物処理場に運ぶたびに、効率の悪さにいら立ちを感じていた。
 
「小さくなったクズでも天然石は美しい。このゴミで何かに利用できるアイデアは生めないのだろうか?」
 
 
その時に、【ゴミ】というキーワードに着目した。「そもそもゴミとは、なんなんだろうか?」10代の頃は僕自身、大人達から「ゴミ!クズ!ろくでもなし!」という言葉を浴びせられ続けてきた。
 
自分自身のコンプレックスも強かった分、このキーワードから哲学が生まれたのかもしれない。一体、人間がゴミと定義するものはなんなんだ?悩んでは考え、考えては悩む日々が続いた。当然、そんな簡単に答えが出るわけではなかった。その当時から起業したいという思いは強かった。
 
 
ただアイデアがあるわけではなく、石工としての親方で起業することくらいしか思いつかなかったが、あの時にゴミについて真剣に考えた結果、まさか芸術家として起業する事になるとは・・人生は本当に不思議なものだ。
 
 
 

不要物を組み合わせ起業のアイデアを見つける

 
物は、もともとは必要物だったものが人間にとって不要物になった瞬間に【ゴミ】のカテゴリーの仲間入りを果たし捨てられる運命を辿る
 
 
洋服も、購入した時は必要物だが着なくなると不要物になり捨てられる。石も、天然石自体の原材料費は建築資材の中ではかなり高い方だが、現場の加工で削られたものは【切りクズ】になり、捨てられる。
 
 
この、「人間が不要としたものを組み合わせて必要なものを生み出したら、凄い事になるのではないか?」そんな期待が日に日に強くなっていった
 
 

自分の起業アイデアを信じ切る

 
石のゴミは、お金を払って捨てるものだけど、それを再利用して価値のある必要物に昇華させることができたら、コスト0から価値をつくり起業をするアイデアになるかもしれない。
 
 
周りを同じカテゴリーで見渡してみると、ジーパンのリメイクやリサイクルショップなど、不要物にうまく価値をつけ、必要としている人に売るアイデアは商売の世界でも実践されていることを知った時に、僕の中にあるこの感覚は、何かの形になって生み出される事になると心から信じる事ができた。
 
 
 
「一日も早く、起業の為のアイデアが閃きますように」朝、起きるたびにこの言葉を意識しながら現場に向かった。
 
 
現場で石を砕き続けている時も、一服の時も、ただひたすらに【この石クズで何かができないだろうか?】と追求し続けた。しかし、二年間考えても答えはでなかった。
 
 

閃きが訪れた瞬間

そんなある日、現場の一服の時に石のゴミを手にもちながらいつものように、トンカチで砕いたりしている時、石が3ミリくらいで剥がれた。
 
 
いたって普通の光景だったが、剥がれた瞬間に突然頭の両サイドに「ピカ!!」と光が生まれた。「この捨てられる廃材で絵を表現してみたらどうだろうか?」本当に不思議な感覚だった。
 
今まで二年間悩んできた事がまるで嘘のように、頭の中で石クズ情報が瞬間に組み立てられ、初めての起業の世界に大きな期待と希望が見えたのだ。
 
 
 
 

起業アイデアが現実化されるタイミングは未来から流れて来る

 
約半年間技術研鑽をし、小さな石を自在に加工する技術を習得したある日、ブラジルのピンクの砂岩のクズは、一輪の花びらへと昇華を遂げたのだ。
 
 
【このアイデアで俺は起業できるかもしれない!】本当に浅はかな動機ではあったが、数年後まさにその時の希望は結果で僕の人生に訪れた。起業をする為のアイデアは~真剣にある事を追求し続ける事で生まれるもの~だと僕は信じている。
 
 
 
 

一瞬の起業アイデアがお金を生み出す

 
事実、僕は石のゴミで作った作品を販売し、収入を得る事ができた。国内外の様々な著名人がコレクションをしてくれたおかげで、小さいながらに自然と、時の流れと共に人から人へ伝わっていった。
 
 
宣伝も何もしていないのに人からのご縁だけで数ヶ国の大使館がコレクターになり、プロデュース企業に恵まれたお陰で、海外で盛大に個展を開催する事も現実になった。
 
 
全ての実現は、あの日に閃いた一瞬の起業アイデアから誕生した。
 
 
 

 

諦め悪さの達人になれば無数のアイデアが生まれる

世の中には様々な事業が存在するが、始まりは全て、誰かの頭の中に浮かんだ起業アイデアが現実になっている。歴史を振り返ると、様々な答えが証明されている。
 
 
となると、起業のアイデアを閃く為には、自分の中のテーマを定め、深く考え、悩み、追求し、それでも答えが出ない状況の中でも、どれだけ希望を持ち続けて諦めず、答えのない道を走り続ける事ができるかどうかという、究極の諦め癖の悪い人間に、天は味方をするのかもしれないという答えに行きつく。
 
 

不可能が存在しない中で自由を創る

 
独立してから、多くの人に会い、様々な人の悩みを聞いてきた。僕は人の話を聞いている時に突然閃く事が多いので、年上の社長の話を聞きながら閃いた起業アイデアを後日、言葉と資料にまとめて送ると喜ばれる事が増えていった。
 
 
【アイデア】と、一言にいっても無数な定義があると思うが、起業する為のアイデアを生み出す事は誰でもできるという事だ
 
 
 

 

あなたの頭の中にある真っ白なキャンバスに自由を表現する

 
アイデアの始まりには決して【不可能】という言葉は存在しない。キャンバスに自由な芸術を表現するのと同じで、あなたの頭の中にあるキャンバスに何を表現したいのか全ては自由な発想から始まるんだ。
 
空飛ぶことを夢見た少年や、世界がインターネットで繋がる事を確信した人間、文明の進化は必ず、人間の頭の中に生まれた自由な発想から始まっている。
 
地球が回っているのであれば、未来の飛行時間は大幅に減るかもしれないと僕は思っている。瞬間に宇宙圏に飛行機が行けるようになれば、離陸した瞬間ロケットの様に、上から下へと飛行機が飛ぶだけで、ブラジルに到着しているかもしれない。
 
 
時代が進化すれば、10時間以上の時間をかけて行きたい国へ行くという常識は壊れるだろう。地球上に存在する全ての国に行くのに1時間で行ける時が来る可能性はある。
 
 
自由故に、誰でも素晴らしい起業のアイデアを出すことができる。枠にとらわれず、自由な発想を心がけると面白い。起業アイデアは、芸術の創造と似ていると最近思うようになってきた。
 
 

脳に仕込むドラえもんキーワード

 
 
「こんな事いいな、できたらいいな~」ドラえもんの歌にあるような言葉を常に脳の中に仕込み、考え続けていると誰もが閃きの瞬間を手に入れる事ができるはずだ。
 
 
脳がちぎれる程考え、思考する事を諦めなければ、日常生活すべての経験が起業のアイデアを閃く材料になるんだ。
 
 
僕はそう信じている。Ishitaro
 
 
 
 

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