草むしりから学んだ 強くたくましい精神

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先日、お世話になっている社長宅の

草むしりをさせて頂いた。
 

 
 
 
 
草むしり経験は、相当ぶりになる。
 
 
職人の経験を発揮しようと
僕はかなり意気込みながら、
ボーボーに生えている草をむしり始めた。
 
 
ぬ、抜けない。。。
 
 
草の根の強さに、
しょっぱなからめげそうになった。
 
 
刈り取る専門の道具も無い。
あるのは、僕の素手だけである。

 

 
 
 
 
運動不足も重なり、
草むしりを始めてすぐに、足腰に
かなりの負担がかかってきた。
 
 
暑い。何という暑さだ。
 
 
こんな暑さの中で、悲鳴一つあげず
辺り一面にボーボーと天高く
これでもかというくらい
堂々と存在している雑草達。
 
 
たくましい…
不覚ながら、感動してしまった。
 
 
 
石垣の間からも、遠慮する事なく
己の存在を見せつけている。
 
 
そんな所からあえて
顔を出さなくても良いと
思えてしまうの目地の間から
突き抜けて成長しているのだ。
 
 
 
 
 
 
かっこいい…
 
 
こんな場所で、生え育つとは…
 
 
人間社会でいうと群れをなす事を嫌う、
一匹オオカミの変わり者ではないか。
 
 
しかも、
石の目地を貫通しているくせに
まったくもって迷惑をかけているという
雰囲気は出していない。
 
 
 
〜おいそこの人間よ。
俺を抜いたら、痛い目にあうぜ〜
 
 
 
 
 
という言葉すら、
聞こえてきてしまう程の
雑草の存在感に僕は何度か
抜くのをためらってしまい
 
 
中にはあまりにも
強すぎる雑草の存在に負け、
戦う前に敗北を認めてしまう事もあった。
 
 
あらゆる場所で
どんなに過酷な土地であっても
文句一つ言わずに育ち続ける姿
 
 
なんだか、だんだんと雑草達が
ARTに見えてきてしまった……
 
 
このARTを根こそぎ抜いてしまったら、
作品をぶっ壊してしまう事
なってしまわないだろうか?
 
 
それはまずい。
 
 
これは自然界が長年かけて
創りあげた天地創造の産物を、 
破壊してしまうという
卑劣極まりない行為
なってしまうのではないだろうか?
 
 
 
 
 
 
 
雑草を抜く事すら
罪悪感を感じるようになってきた。
懺悔したい気分にもなってくる……
 
 
 
そんな時
内なる声が聞こえてきた。
 
 
おい、石太郎よ。
お前、いかにもらしい
言い方をしているが
 
 
要するに、草むしりが
めんどくさくなったから、
やめる理由を正当化してるだけだろ?と、
もう1人の自分が僕に問いかけてくる。
 
 
大量に流れる汗を拭う度に、
〜いや、違う!〜反論する自分。
 
 
僕は天地創造の産物を破壊する行為が
人間としてどうかを問うてるのだ。
 
 
破壊と創造を繰り返し発展をしてきた
文明の歴史は確かにあるが
僕の中での正義に対する追求である。
 
 
草むしりがめんどくさいとか、
そういう次元の話ではない!
 
 
周りから見たら
ブツブツと文句を言いながら
草むしりをしているおかしな奴だと
思われたかもしれないが
そんな事はどうでもよかった。
 
 
 
気持ちを切り替え
草むしりを始める僕。
 
 
雑草って、やっぱ凄いのでは?
また余計な事が頭に浮かんできた。
 
 
特に石垣から、
天に向かって生え育つ雑草は、
もはや雑草ではなく【】と
名前をつけたくなるほど、
 
 
 
 
 
雑草が主役で、石が脇役という
石工の僕にとっては、なんとも妙な
敗北感を植え付けられてしまうようで
無性に悔しくなり
 
 
石を代表する石太郎と
草を代表する雑草が本気で戦う時が
訪れた事に覚悟を決めたのだ
 
 
石太郎VS雑草
 
 
戦いは始まった。
それはそれは、激しい死闘が
繰り広げられた。
 
 
 
我が人生抜かれても一片の悔いなし
 
 
よくぞ、そこまで言いきったな雑草よ。
 
 
お前のその人生、敬意をもって
俺が天へと舞わせてやる。
 
 
ここから雑草むしりのスピードは
格段と上がる事になる。
 
 
人間は何かを考えて躊躇すると
様々な理由をつけて自分を正当化するものだ
 
 
これだと、決めたら
一心不乱に打ち込むべし。
 
 
途中、様々な考えが浮かぼうが
決めた目標に向かってとにかくやり抜く事。
 
 
 
一心不乱にやりきった結果
それが正しかったのか
間違っていたのかは、未来が決める事さ。
人生なんてそんなものである
 
 
滝のような汗を流しながら
一心不乱に抜いて抜いて
抜きまくった。
 
 
ロッキーのテーマまで流れてきた。
 
 
 
そしてやっと、雑草を全て抜き切った!
天高くガッツポーズ!
やった!やったぞ!エンドリアン!!
 
 
 
 
 
優越感にしたり、
少し離れた所へいき、
 
 
雑草との死闘を繰り広げた過去を
振り返りながらアイコスを加熱し
勝利の一服をした。
 
 
澄んだ空気の中で勝利の一服!
 
 
 
 
 
なんて美味しいんだ!
 
 
すると、突然
僕の左の首筋の所が上から下へ
指で触られるような感じになり
おっと、虫か!と思い、
ピッと叩いてやった。
 
 
目の前に落ちた物体。
僕の首にずっといたのかな?
なかなかいい度胸じゃないか虫の分際で。
 
 
ん?
なんか人差し指くらい
ある長さじゃないか。しかも太そうだ。
 
 
首についてる事すら気付かなかった。
気配を消してたんだな。
もしかしたらツワモノかもしれない。
 
芋虫かな?
 
 
おそるおそる近づいて
その物体を見て僕は叫んだ
 
 
 
 
 
ぎゃーーーーーーーーー!!!
 
 
 
起こる出来事には全てに意味がある。
 
 
何が起ころうと
慌てず焦らず諦めず雑草のように、
強くたくましく動じずに生きていこう
 
 
 
 

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