未来の自分に手紙を書くと不思議な感覚に襲われる

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毎年正月に僕は、12/31の自分に向けて手紙を書くようにしている

きっかけは、24歳の頃だった。

かれこれ12年ほどこの作業を続けている。

 

24歳の頃は、最も大変だった頃で毎日が戦いの連続だった。

 

押し寄せる借金の取り立ての対応と、日々の不安との闘い。

果たして自分は、この状況を乗り越える事は出来るのだろうか?

自分との葛藤の連続の毎日

 

そんな時、友達からこんな言葉をもらった。

 

今の貴方の苦労は必ず、未来の自分から見て

褒めてあげる事ができる内容だと思う。いつの日か

大きな結果を出した時には、あの時の経験があってよかったと

必ず思える日がくるから。大変さを経験すれば人の痛みが

わかる人間になれる。だから頑張って。」

 

 

とても励まされた言葉だった。この時僕は

今まで以上に、未来の自分に向けて考える事ができるようになったのだ。

 

時間は常に流れており、あっという間に今は過ぎ去る。

 

明日は今日になり、昨日になる。

未来は現在になり、過去になる。

 

 

25歳の僕も、30代になり、40代になっていく。

そんな事を考えているうちに、ふと未来の自分に向けて手紙を書きたくなった

 

 

 

 

【12/31の僕へ   1/1の僕より】

 

初めて、自分自身に向けて手紙を書いたとき

何とも不思議な感覚に襲われた。どんな言葉を自分に伝えればよいのか悩んだ。

とりあえず思いつくままに未来の自分に向けてメッセージを書いてみた。

一通り書き終えたあと、またまた不思議な感覚に。。。

 

 

どんな感覚かというと、今の自分が未来の自分に向けて書くメッセージと

未来の自分が今の自分に書くメッセージが入り混じる感覚だった。

今、ここにいる自分は今の自分。未来にいる自分も今、ここにいるのか?

言葉で表すとこんな感じだった。

 

 

 

 

 

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どんな事があっても諦めず初心を忘れずに。

自分の決めた道を信じて、突き進んでいこう。ゴールのないマラソンは存在しない。

あの日あの時、始めたから今あるこの瞬間。逆境を乗り越えたからこそ今があるんだ。

心からおめでとう。

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かれこれ12年間、年末年始行う自分の儀式のようになった。

自分に向けて手紙を書くなんて、馬鹿にする人がいるかもしれない。

書いたところで、何が変わるんだと思う人もいるかもしれない。

 

 

10年間手紙を書き続けてきて自分自身が感じた事や体感した事

それは、、、、

自分自身と向き合う時間を確実に意識するようになったという事。

 

この12年間を振り返ると

ジェットコースターのような人生だったかもしれない。

沢山の失敗と挫折も経験した。

 

様々な人との出会い、そして日々溢れかえる情報の数々。

誰の何を信じて、自分の何を信じ、決断の連続をすればいいのか

悩んだことは数えきれないくらいあった

 

良い事も嫌な事も含めて沢山経験したが、毎年一度の

自分への手紙を書いてきたことで、どんな状況でも自分と

対話を重ねる事ができ、初心に戻る事ができた

 

 

初志貫徹

 

 

まだ僕は12年しか芸術道を歩んでないが

12年歩み続ける事の大変さは感じている。

 

そして芸術家として生きる事がいかに難しいかも12年で経験している。

日本で、芸術家だけで生計を立てる事が出来ている人は

ほとんどいないのではないだろうか

 

 

12年前、初めて書いた自分への手紙。自分との約束は

まだ僕は果たせていない。だからこそ、挑戦し続けているのかもしれない。

 

いつの日か、全てが実現した時。過去の24歳の自分に手紙が書けるように

この儀式は今後も続けていこうと思っている。

 

この手紙の話を、知人の経営者数人に数年前に話したことがあるが、

数年振りにこの前、社長から御礼の連絡があったのでびっくりした。

 

年末の会社の業績目標を真剣に考え、手紙にしたところ

12/31に手紙を開封した時にそこに書かれている目標年商を越えたそうだ。

 

自分のやってきた事が、少しでも誰かの役に立ったのだと思う出来事があると嬉しいな。Ishitaro

 

 


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